九転十起女和花の気まぐれお仕事日記

前ブログ「九転び十起き」から引き続き、独身アラフィフ非正規社員の仕事にまつわるお話を中心に綴っていきます

退職代行

私はこれまで、何度も退職した経験がありますが、さすがに退職代行を利用した経験はありません。

退職代行と言うと、自分から退職を言い出せずに利用するパターンもあると思われますが、一番多いのは、会社から退職させてもらえずに、やむを得ず利用するパターンではないでしょうか。

ブログ等見ていると、結構退職を認めてもらえない会社があるようです。つまりブラック、ですよね。

今、ブログを読んでいて、個人的に気になっている方がいて、その方がやっと退職代行を使う決心がついたらしいのです。

ほぼ休み無しで働いて、体調を崩して入院。本調子ではないのに、退院した翌日から出勤して、また休み無しで働いている様子。

上司はそんな彼女を見て見ぬふりで、助けてくれないどころか、暴言の連続で彼女を追い詰める。退院した後は、気遣いどころか逆に激務を促す。同僚からも無視されて、肩身の狭い思いをしながらも、それでも頑張っている(半ば意地のような部分も無きにしもあらず、ですが)。

この方のブログを読んでいて、さすがに体調が心配になってきて、「とっとと仕事を辞めればいいのに」と老婆心ながら思っていたのですか、どうやら退職願を受け入れてもらえないらしい。

それどころか、上司はますます彼女に対して嫌がらせをエスカレートさせているようです。もう、パワハラを超えた行為を行っている模様。どうしてこんな人が、上司としてのさばっているのか、本当に理解に苦しみます。

それで、最終手段として、退職代行を依頼したそうです。まだ詳細はよく分からないのですが、この方の場合は、退職代行を依頼して正解だと思います。そうでないと、いつか命に関わる事態になってもおかしくありません。体調が万全でない中、休み無しで働かせるって異常です。しかも助けなくてはいけない立場の上司が、彼女を確実に追い詰めていて、しかも退職を認めてくれない。こんな事って本当にあるんだな、と思いました。

私も何度か、働いていて追い詰められた事はありますが、ここまで酷い目には遭ったことがありません。どこも退職を認めてくれましたし、そう言う意味では、過去に働いていた全ての会社に感謝したいです(単に必要な人材ではなかったのかもしれないのですが)。

こんな上司のもとで働くなんて、不幸以外の何者でもありませんが、こんなブラック企業が少なくないようです。社員を人と思わず、虫けらや奴隷のように扱う。人間としてどうよ、と思うのですが。こういう輩が結構いるみたいなんです。

よくいるのが、やたらと「根性論」を振りかざす人々。これは昭和世代の中高年男性に多いのですが、頭が昭和のままで、自分たちの頃は気合で乗り切った、だの武勇伝を語り、今の若いもんは根性がない、と決めつける。多分、今の政治家の多くはこのタイプだと思われます(高齢者多いもんねー)。

でも、時代は平成を超えて令和。そんな根性論、今の人達に通用するわけがない。なので、反発する。

反発出来ればまだいい方なのかもしれません。中には誰にも言えず、「私は(僕は)ダメなやつなんだ」と悩んで鬱になる人も。そして、こういう人々が多分、退職代行を利用するのではないのでしょうか。

これを「根性なし」と片付けるのは、難しいです。本当に根性なしもいるかもしれないけど、本当にどうしようもなくなって、頼らざるを得ない人々も大勢いるはずなのです。件の彼女のように。

誰だって、お金をかけてまで退職を頼みたくない。出来れば自分の口から告げたい。でも、そうすると上司や同僚から嫌がらせをされたり妬まれたりする。その恐怖のほうが大きくて、言い出せないのではないのでしょうか。

私も退職を告げる時は、いつも緊張します。やはり、周りの目が気になるし、上司の反応も怖い。でも、勇気を出して告げれば、ちゃんと理解してもらえました。と言うか、普通の上司であれば、理解してくれます。これって当たり前だと思っていたけど、世の中そうではないのだな、と最近のブログ等を読んでいて思うようになりました。

今は転職は当たり前。寧ろ、1つの会社で定年まで働くことの方が珍しくなってきました。辞めるパターンは色々だし、非正規社員が多くなった今、転職のハードルは下がって来ていると思います。とは言え、まだまだ転職へのハードルは高いですけどね。あと、転職も多大なエネルギーを必要とします。

その一方、したくても出来ず、自分だけの力ではどうしようもなく、転職代行を利用する人々もいるのですからね。転職代行は、ピンキリらしく、選ぶのも悩むそう。予算は大体5万前後らしいです。これが安いか高いかは分かりません。それでも、本当に追い詰められていたりすると、5万で解決するのなら、と踏み切るのかもしれません。私も多分、そんな立場になったら、そうしちゃうかも、と思ってしまいました。

件のブログの方は、今日最後の勤務日だったようです。このまま無事に退職出来る事を願っています。そして、ちゃんと休養して、1日も早く、平穏な日々が戻って来ますように。お疲れ様でした。