私はこれまで、何度も退職した経験がありますが、さすがに退職代行を利用した経験はありません。
退職代行と言うと、自分から退職を言い出せずに利用するパターンもあると思われますが、一番多いのは、会社から退職させてもらえずに、やむを得ず利用するパターンではないでしょうか。
ブログ等見ていると、結構退職を認めてもらえない会社があるようです。つまりブラック、ですよね。
今、ブログを読んでいて、個人的に気になっている方がいて、その方がやっと退職代行を使う決心がついたらしいのです。
ほぼ休み無しで働いて、体調を崩して入院。本調子ではないのに、退院した翌日から出勤して、また休み無しで働いている様子。
上司はそんな彼女を見て見ぬふりで、助けてくれないどころか、暴言の連続で彼女を追い詰める。退院した後は、気遣いどころか逆に激務を促す。同僚からも無視されて、肩身の狭い思いをしながらも、それでも頑張っている(半ば意地のような部分も無きにしもあらず、ですが)。
この方のブログを読んでいて、さすがに体調が心配になってきて、「とっとと仕事を辞めればいいのに」と老婆心ながら思っていたのですか、どうやら退職願を受け入れてもらえないらしい。
それどころか、上司はますます彼女に対して嫌がらせをエスカレートさせているようです。もう、パワハラを超えた行為を行っている模様。どうしてこんな人が、上司としてのさばっているのか、本当に理解に苦しみます。
それで、最終手段として、退職代行を依頼したそうです。まだ詳細はよく分からないのですが、この方の場合は、退職代行を依頼して正解だと思います。そうでないと、いつか命に関わる事態になってもおかしくありません。体調が万全でない中、休み無しで働かせるって異常です。しかも助けなくてはいけない立場の上司が、彼女を確実に追い詰めていて、しかも退職を認めてくれない。こんな事って本当にあるんだな、と思いました。
私も何度か、働いていて追い詰められた事はありますが、ここまで酷い目には遭ったことがありません。どこも退職を認めてくれましたし、そう言う意味では、過去に働いていた全ての会社に感謝したいです(単に必要な人材ではなかったのかもしれないのですが)。
こんな上司のもとで働くなんて、不幸以外の何者でもありませんが、こんなブラック企業が少なくないようです。社員を人と思わず、虫けらや奴隷のように扱う。人間としてどうよ、と思うのですが。こういう輩が結構いるみたいなんです。
よくいるのが、やたらと「根性論」を振りかざす人々。これは昭和世代の中高年男性に多いのですが、頭が昭和のままで、自分たちの頃は気合で乗り切った、だの武勇伝を語り、今の若いもんは根性がない、と決めつける。多分、今の政治家の多くはこのタイプだと思われます(高齢者多いもんねー)。
でも、時代は平成を超えて令和。そんな根性論、今の人達に通用するわけがない。なので、反発する。
反発出来ればまだいい方なのかもしれません。中には誰にも言えず、「私は(僕は)ダメなやつなんだ」と悩んで鬱になる人も。そして、こういう人々が多分、退職代行を利用するのではないのでしょうか。
これを「根性なし」と片付けるのは、難しいです。本当に根性なしもいるかもしれないけど、本当にどうしようもなくなって、頼らざるを得ない人々も大勢いるはずなのです。件の彼女のように。
誰だって、お金をかけてまで退職を頼みたくない。出来れば自分の口から告げたい。でも、そうすると上司や同僚から嫌がらせをされたり妬まれたりする。その恐怖のほうが大きくて、言い出せないのではないのでしょうか。
私も退職を告げる時は、いつも緊張します。やはり、周りの目が気になるし、上司の反応も怖い。でも、勇気を出して告げれば、ちゃんと理解してもらえました。と言うか、普通の上司であれば、理解してくれます。これって当たり前だと思っていたけど、世の中そうではないのだな、と最近のブログ等を読んでいて思うようになりました。
今は転職は当たり前。寧ろ、1つの会社で定年まで働くことの方が珍しくなってきました。辞めるパターンは色々だし、非正規社員が多くなった今、転職のハードルは下がって来ていると思います。とは言え、まだまだ転職へのハードルは高いですけどね。あと、転職も多大なエネルギーを必要とします。
その一方、したくても出来ず、自分だけの力ではどうしようもなく、転職代行を利用する人々もいるのですからね。転職代行は、ピンキリらしく、選ぶのも悩むそう。予算は大体5万前後らしいです。これが安いか高いかは分かりません。それでも、本当に追い詰められていたりすると、5万で解決するのなら、と踏み切るのかもしれません。私も多分、そんな立場になったら、そうしちゃうかも、と思ってしまいました。
件のブログの方は、今日最後の勤務日だったようです。このまま無事に退職出来る事を願っています。そして、ちゃんと休養して、1日も早く、平穏な日々が戻って来ますように。お疲れ様でした。