九転十起女和花の気まぐれお仕事日記

前ブログ「九転び十起き」から引き続き、独身アラフィフ非正規社員の仕事にまつわるお話を中心に綴っていきます

「17連休」導入で何が起こるか 

先月、政府から「17連休導入」のニュースが掲載されましたが、結局どうなったんでしょうかね??

これ、大袈裟かもしれませんがもし実施ならば、本当に非正規社員に「死ね」と言っているようなものです。
まず、12月、来年1月の給料が大幅に減る。
そしてこれは、非正規だけではなく、正社員でも日給月給制や日給制の会社でも影響を受けます。

月末締めでもかなり厳しいのに、例えば10日や15日締めの場合だと、その期間の給与はほぼ支給されない事態となってしまいます。

更に、雇用調整助成金の支給が終了する今年末に、大量の非正規社員切りが行われる可能性も高いです。そればかりではなく、最近は正社員の希望退職制度も増えています。つまり会社では、不要な社員を大量に排除しようとしているのです。
そうなると、一気に路頭に迷う人々が増えるのは目に見えます。

更に、春夏にコロナ解雇された方々で、未だに仕事が見つかっていない人が結構いるようです。
その人たちと、これから解雇されようとしている人たちと、合わせるとかなりの人数になるでしょう。コロナ解雇のしわ寄せは、この先一気に顕著になると思われます。

恐らく、多くの方々が、果たして無事に契約更新されるのかと、不安な日々を過ごしていると思われます。私もそんな1人です。

それに伴い、自殺の増加も懸念されます。
生活がままならなくなると、死ぬしかないと思い詰める人たちが増える。特に非正規社員の独身女性たちにとっては、仕事がなくなる(働けなく)=生活が出来なくなると言うことになります。
そうなると、頼る実家や伝手がない限り、生活保護を申請するか、死ぬかの二択しかありません。

更にそうではない、前途のある若い人たちの自殺も目立っています。
多分、コロナで絶望的な気持ちに陥り、それを自分で制御できなくなってしまったり、思うように仕事が出来なくなり、生きる張り合いをなくしてしまったり、制限される日々に不安を感じるようになっても、無理はありません。

そんな中で、17連休など導入してごらんなさい。
ますます出口の見えない人たちが若者を中心に増えてきますよ。

皆が皆、長期休暇が嬉しいわけではないのです。
働くのが生き甲斐になっている人たち、人と会うことが生き甲斐になっている人たち、ネット社会に馴染めない人たち、あと休みに何もすることがなく、途方に暮れる人たちも大勢います。

働くことは嫌なものです。
それでも、働くことは人生の生き甲斐や張り合いにもなるのです。
その機会を失われた途端、別人のように元気がなくなったりしてしまう人も多いのです。
今の団塊世代以上の男性で、そんな方々が数多にいますよね。

更に、「亭主元気で留守がいい」と言うフレーズの通り、これまで旦那が仕事で家に居ない事で、ストレスが少なかった奥様も、コロナで多大なストレスを抱えているようです。
自分の時間がなくなるだけではなく、テレワーク等で家に居座る為、食事の準備もしないといけなくなる。
こうなると相当ストレスだろうなと思われます。

家に籠もるのが苦ではない方々にとっては、このコロナ禍は有難いと思いますが、逆の人にとっては、拷問に近いと思います。そしてそれは、想像以上の大きなストレスになると思われます。

私も元々、家にずっと籠もっているのがストレスになる方なので、GWのように外出制限された状態での休日はかなり苦痛でした。
長い休みが嬉しいのは、出掛けられる場所があってこそなんだなと改めて思いました。

そんな中で17連休してご覧なさい。病む人続出ですよ。本当に。
ただでさえ年末年始って、多くの店が休業してしまいます。
行き場をなくした大勢の人々が、家の中で暇を持て余し、多大なストレスを抱えてしまう。
更に給料も少ない。
もう絶望的になるなと言われても、なってしまいます。

帰省や初詣などの密を避けるためらしいのですが、今家庭内感染が増えているようですし、どこにいてもリスクは高いと思います。
だから、帰省や初詣に行こうが、家に居ようが、あまり変わらないと思うのです。
子供なんかは、家よりも学校の方が安全だとも言われていますし。

多分、帰省も多くの人は見直すと思いますし、行くとしてもその為の対策をきちんと行う筈です。
初詣も、日や時間を選んで長居しなければ、問題ないと思います。

それでも一部観光地などでは、多くの人が集まると思いますが、なるべく行かないようにする、行ったとしても食事は宿泊先やテイクアウトで済ませるとか、極力人前でマスクを外さないとか、徹底する。

帰省も、高齢の疾患を持った親が居る場合は、最大限気を付けて過ごす。ただ、これまでずっと帰省を我慢していた方々も多くいると思うし、家々で色んな事情があると思うので、行くなとは言えないですよね。

こんな事を言うのは不謹慎かもしれないけど、コロナに感染すること自体はもう仕方のない事。
ただ、安易な行動による感染やクラスターは避けなくてはならないし、そのようなリスクの高い行動は慎む。
「自分は大丈夫」と言う根拠のない自信のもと、周りに迷惑のかかる行為はしない。

例えば、年末年始に旅行や忘新年会などに行く場合は、徹底した対策を立て、その上で感染を覚悟して行く位の気持ちを持つ。
それが出来ない場合は、行かないようにする。
私はそこまでの覚悟を持てる自信がなかったので、予定を取り止めました。
感染すると自分1人だけではなく、周りに多大な迷惑を立ててしまいます。そう思うと、リスクは大きいなと。

でも、初詣は普通に行くと思います。
元々そんなに混まない日に行ってますし、行ってもすぐに帰りますので。ただ、家族の誰かが風邪の気配があったら、止めるかな。
最悪、家の近くの神社だけでもいいですし。

会社カレンダー通りなら、年末年始休みは6日間。元々この間は、年末の買い出しと初詣以外は外出しないので、何とか乗り切れそうかな。多分今の会社はそうなりそうですが、取引先企業の中には大手企業もあるので、そんな会社は17連休導入の可能性も大きいですね。そうなると影響デカそうだな。
でも、ウチの会社を含め大半は、そんなに休むと影響の出る企業ばかりなので、多分そんなに長くは休まないだろうなと言う気はします。

現にそのニュースが出てから、あちこちで反対があったらしいですし。そりゃそうだよね。何でそんなに休まないといけないんだ、と。どこもコロナの影響による不況を取り戻そうと必死なのに、明らかに逆行しているよね。
恐らく公務員とか、不況に左右されない、安定した企業に勤めている方々が決めたのでしょう。

恐らく、緊急事態宣言はもう出ないと思います。それが出たことで、日本の企業のほとんどに多大な影響が出ましたから。そして、経済面が悪化してしまった。
それでもあの頃は、まだコロナ猛威に関して未知で、こんなに長引くなどと想像していなかったからやむを得なかった。

今は、コロナによる感染による致死率よりも、経済面の悪化の方が深刻だと気付いたので、余程のことがない限りは止めないと思いますし、止める必要もないとも思います。

ただ、GoToは制限した方がいいと思います。
観光業や飲食業も大変ですし、きちんと対策されている店も多いので、止めろとまでは言いません。
でも、少なくとも感染リスクが高い行動は制限するべきです。

それでも、国民の方が危機感を感じているのか、キャンセルや変更等している方々もいるようです。
特に北海道へ旅行に行く予定のキャンセルが増えているとの事。
北海道の観光業の方には申し訳ないのですが、これは仕方がないですね。利尻島クラスターが発生したのは、恐らく観光客からでしょうし。

あと、休みが多くなると、その分外出する機会が多くなり、感染リスクが高くなる危険性もあります。それなら普通に会社へ行ったり、学校へ行ったりした方が余程リスクが低いのになと思いますね。

何か長々と書いてしまったけど、17連休はいらない。休みたい人は、有休なり使って休む。
休み中は最低限の外出に留める。
外出時はきちんと対策を取る。
それでいいと思います。
とにかく今は、無駄な事はしないで。今の政府に声を大にして言いたいです。

そんな最中でも、忙しい会社も数多くあるようです。
配送業界なんかはそうですし、あとコンビニやスーパー関連の仕事も毎日大変なようです。
もちろん、医療機関もずっと大変な思いをしています。
そんな方々には本当にに敬意を払いたいです。
皆が出来るだけ平等に、恩恵を分かち合えるようになって欲しいですね。