九転十起女和花の気まぐれお仕事日記

前ブログ「九転び十起き」から引き続き、独身アラフィフ非正規社員の仕事にまつわるお話を中心に綴っていきます

補償なき緊急事態宣言延長

昨日、政府が緊急事態宣言の今月末までの延長を正式に表明しました。
もうここまで来たら、「やっぱりそうか…」と言った感じです。
少し減っているものの、都市部を中心に、感染者がなかなか減る気配がありませんものね。

恐らくほとんどの方々が、不要不急の自粛生活を送っているはずです。
外出は、スーパーや散歩など、必要最小限に抑え、あとは家でおこもり。

その一方で、この連休の最中に、変わらずに働いている方々も多くいます。医療機関、小売業、飲食店(テイクアウト)、あとは警察や消防、自衛隊と言った生活に密着している関係の方々。
本当にお疲れ様です。

日本は、完全な形での都市封鎖(ロックダウン)を行っていません。
それをしたらば、確かにウィルスは減ると思いますが、その代わり収入源を失い、生きていけなくなる人が大勢出てくるからです。

すでに今でも、たくさんの方々が仕事を失っています。
いわゆる「コロナ解雇」だったり、会社そのものが倒産したり、あと自宅待機や時短勤務の人もいます。芸能人も多くの方々が、しばらく仕事の予定が白紙になっているようです。

仕事が減った方や自宅待機の方が、皆何らかの保障を受けているかと言うと、決してそうではありません。
有給休暇を使って休めるのはまだマシな方で、中には一切の補償もなく、無給だと仰る方も多く見受けられるようです。

今の日本は、本当に補償制度が貧弱です。
取るものは、素早く搾取するのに、与えるものはノロノロと先延ばしにしている。
その為、大勢の方々が路頭に迷っている。
10万円の一律支給も、こうなるとほんの気休めにしかならない。
先の見えない不安に怯える人は、これから益々増えていくでしょうね。

故に、感染のリスクがあっても会社に行かざるを得ないのです。
補償がない、又は薄いので、現場に行って働からなくては、収入を得られないのが、今の日本社会なのです。

テレワークが出来る会社なんて、都会の一部の恵まれた企業だけ。
特に地方の大半の企業は、そんな働き方には程遠いのが現実です。
そして、もし休業となっても、補償が出るかどうかは、何とも言えないのです。

もちろん、ちゃんと補償制度が整っている企業もあります。
そうした会社でも、派遣など非正規社員には現場で働かせているケースがあるようですし、社員全員がきっちり補償で守られている企業が、果たしてどの位あるのでしょうか?きっと全体のほんの数%でしょう。

だから、覚悟を決めて、敢えて働きに出掛けている訳です。
こう言うご時世なので、自分の事は自分で守らなくてはならない。
そうなると、感染しないように体を守るか、生活出来るように雇用を守るかになります。
どちらも出来れば言うことはありませんが、どちらかを選択しなくてはならないとしたら。

私だったら、雇用を守ります。
働くことの大切さもそうですが、いざとなった時必要なのは、やはりお金ですから。
命や体はお金では買えない、かけがえのないものではあります。
もちろん感染から体を守る事は前提の上です。
でもそれ以上に、働けなくなった時に生活が立ちゆかなくなる事に大きな不安を感じるのです。

そして、働けなくなる事、仕事が減少した事により、精神面にダメージも受けます。
これは想像以上に堪えます。
リーマンショックの頃にリストラ経験をした人なら分かると思いますが、もう二度と味わいたくない出来事です。1度組織から外れると、そこから新たな居場所を見つけるのに、相当の期間が掛かります。コロナに感染して、完全に健康になるまでにも時間が掛かると思われますが、恐らくそれ以上です。

コロナには、時間は掛かるかもしれないけど、いつか終息はあります。或いは、治療薬が開発されて、今よりも感染を防げるようになる可能性もあります。
でも、人間はずっと働き続けなくては生活できませんし、それは、年金を貰える年齢になるまで、或いはそうなってからもずっと続きます。
そうなると、働くことを選択してしまう、いやそうせざるを得ないのです。特に今の脆弱な補償制度では、尚更です。

恐らく終息した後は、何らかの形で税金等が大きく値上げするのは目に見えています。
そして、あらゆるものの値段が上昇して、更に生活を逼迫させる可能性があります。
今でも、スーパーなどに行くと分かると思いますが、一部商品の値段がかなり高くなっています。
その傾向は、これからしばらく続くと思われます。

ただでさえ借金大国の日本、とても金銭面での余裕はないのか、補償は一律10万の支給と、マスクの支給のみ(マスクは明らかな税金の無駄遣い。しかもあんな汚いマスクなんて要らない👐)。
補償制度が整っている他の国が羨ましくなります。

本来、自粛は補償と一体であるべきなんです。他の国は、補償がしっかりしているからロックダウンが可能なのです。
今の日本で、仮にロックダウンをしたら、とんでもなく恐ろしい事になります。
今の時点でも大勢の人が生活に影響が出ているのに。

だから、やはり今の状況では、働ける範囲では働くべきなのです。
完全に経済を止めるのは、あまりにも危険です。
遊びに行ったりするのは論外ですが、働くことまで抑制されたら、心身共に不安定になる人たちが増えて、更に荒んだ世の中になると思います。人間、常に動いていないと、守られているものがないと、やっていけないのです。そう言う意味でも、人は働くのです。

まだまだ自粛生活は続きます。
辛いけど、先の希望を信じて、我慢するしかありません。
そして、そう言う状況の中でも、働ける事に感謝しながら、連休明けを迎えたいです。

※これは、私の完全なる主観です。
色々な意見があると思われますが、お許し下さい。