九転十起女和花の気まぐれお仕事日記

前ブログ「九転び十起き」から引き続き、独身アラフィフ非正規社員の仕事にまつわるお話を中心に綴っていきます

10年前と今の派遣の姿

ハケンの品格」の再放送、見直しています。
あの頃も今も、たまたま派遣として働いていますが、派遣を取り巻く環境は随分変わってきたなと、ドラマを見ながらしみじみと感じました。

あの頃も今も、ある意味理不尽な扱いを受けていることは間違いないありませんが、今の方がまだ派遣として働きやすいかなと言う気がします。
その分、派遣のスキルやキャリアが落ちているような気がするとも言えますが、選り好みしなければ、誰でも派遣として働ける時代になってるとも言えます。

ハケンの~」を放映した当初は、派遣社員って大前春子タイプ(あそこまでのスーパーではないけど)のスキルの高いキャリアウーマンかが多かった気がします。それでもドラマにあるように、派遣だからと偏見の目で見られがちで(あの頃は、正社員になり損なった人が仕方なく派遣で働いていると言うイメージがあった)、差別を強く受けていました。派遣と言うだけで肩身が狭く、心で泣きながら働いていた人が多かったでしょう。
なのであの頃の派遣は、いい意味でも悪い意味でもメンタルの強い人が多かった気がします。

それが今では…。
派遣のハードルが随分下がり、それと同時に、派遣だからと差別されることも少なくなったような気がします。
今私が勤めている会社でも、大勢の派遣社員が働いています。
派遣だからと見下される事もなく、仕事面では差別される事も少ないです。ただ、契約や給与面ではどうしても社員に劣ります(その代わり、社員にはそれ相応の役割が数多く与えられて大変そうですが💧)。
それでも、それを見込んで、納得の上で働いている人が少なくないと思うのです。寧ろ、正社員よりも責任を負うことなく、働きやすいと思っている人も案外多いかもしれません。

と言うか、10年の間に、社員を含めた社会全体が大きく変化しました。リーマンショックや現在のコロナなど、世の中を大きく揺るがす出来事があり、更にセクハラパワハラ等社員を取り巻く環境が厳しくなり、社員にとっても決して安泰という場所ではなくなりつつあります。
その証拠に、多くの会社で早期退職を奨励していますしね。

あの頃と今では、今の方が働きやすいと言える反面、働く人たちを取り巻く厳しさは、特に派遣にとっては致命傷であり、常に隣り合わせです。
現に、コロナによる解雇が増えてきているようですし。
結局、派遣は「使い捨て」なんですよね。必要なときはこき使い、要らなくなったら捨てる。
それは昔も今も変わらない。

それでも、派遣で働く選択をする人がいるのは、正社員の仕事がないのはもちろんですが、派遣という働き方が、社員ほどストレスなく働けると感じているからです。そうでなければ、あんなに派遣会社は増えません。

それに、ドラマでは10年前は「35歳になったら派遣の仕事の紹介が来なくなる」と言ってましたが、今は寧ろ40歳以上の中高年の方が需要が必要になってきているようです(最近はコロナの影響で減ってるみたいけど)。
私も、今の会社に派遣で働き始めめたのは、48歳でした。
昔ならとても考えられないですよね。

そんな事を考えつつ、楽しくドラマを見ています。
今の派遣の事情も知りたいな。
それにしても、大前春子凄いな😆
さすがにあんな派遣はいないだろうけどね。
新シリーズ、いつか見れるのかな??