九転十起女和花の気まぐれお仕事日記

前ブログ「九転び十起き」から引き続き、独身アラフィフ非正規社員の仕事にまつわるお話を中心に綴っていきます

5月危機

あっと言う間に5月も終わりですね。コロナによる自粛も少しずつ解除されつつあり、来月からはほぼ通常通りの生活に戻るようです。

しかしここに来て、雇用の面で大きく影響が出ています。
特に最近話題になっているのが、「5月危機」です。

これは非正規労働者が、新型コロナの影響で6月末の雇止めを、その1ヶ月前の5月末に通告されると言うケースが大量に引き起こされてると言うものです。
私が読んだ記事には、年度始めの4月に雇用された非正規労働者と書いてありましたが、そんな人ばかりではなく、これまで非正規として働いてきた人にも多くいるようで、特に派遣社員に顕著なようですね。

なのでこの5月に、7月以降契約更新されるかどうか戦々恐々としていた人たちは、私を含め多かったと思われます。
しかし、5月に雇い止めを通告されるのはまだいい方で、6月になってから突然、今月で契約終了だからと通告されるパターンもあるので、油断は出来ません。

私はリーマンショック時に雇い止め、つまりリストラされましたが、ある日突然呼び出されて、「明日から来なくていいから」と通告された経験があります。だから、ギリギリまでは派遣会社の動向を注意深く見守る事です。油断は禁物。

今の所は次回更新して貰えそうですが、その次に向けて不安が残りますね。このまま景気が不調だと、多分8月9月にも同様の事態が起きると思われます。今回更新されたからと言って、決して安心できないのが派遣や非正規なのです。

そんな話を今の職場の人に言うと、「大丈夫だって」と皆さん仰ってくれます(有難いけどね😆)。元々、不景気による解雇がそんなにない会社みたいなので、だから安心しなさいと。
それでも、全くない訳ではないですし、本当に立ち行かなくなった場合、例え戦力になっていたとしても、真っ先に切られるのは派遣ですから。
そればかりは、実際に経験しないと分からないだろうな、と。

そんな最中、「ハケンの品格」の特別編(再放送)の最終回を見ました。
うーん、改めて見ると奥深い。
大前春子と言うより、森美雪寄りで見てしまった。

驚いたのは、「同一労働同一賃金」の制度があの頃からあったんだ、と言うこと。
上地くん演じる今くんが新しく入った会社が、まさにそれを利用している所で、でも社員からは「そのせいで給料が下がった」と快く思われていない。
わぁ何てタイムリー、って思った。
そうなんです、前も言ったけど、本来は派遣を社員の基準に合わせなくてはいけないのに、逆に社員を派遣の基準に下げる会社もあるんですよね。それは派遣が悪い訳ではないのにね。

最終回見た筈なんだけど、皆がそれぞれどうなったか覚えてなくて、あーそうだったんだって。
「働くことは生きること」。
まさにその通り。
派遣だって働かないと生きていけない。
どんなにキャリアがあっても、働く場所がないと実力を発揮することが出来ない訳ですから。

今、その局面にいる人たちが増えています。
それなりにキャリアを積んでいたり、会社に貢献してきたりしているのに、不景気だからと契約を打ち切られる。派遣だからと言うだけで、理不尽な目に遭ってしまう。

こう言うと、「派遣で働く選択をした、自己の責任」と言う人たちがいます。それも確かに正論ではあります。なら正社員や直雇用で働けばいいじゃないかと。

それでも、そう言うリスクを背負ってでも、派遣として働いていきたい人、働かざるを得ないと言う人、それぞれ色々な事情があります。
あと、年を重ねると、正社員はほぼ経験やキャリアが必要かブラックの求人しかなく(ちゃんとしたところは稀)、直雇用の非正規(パートや契約社員)でもなかなか難しいんですよ。
なので、派遣しか選択肢がなかったりするのです。
今はその派遣すらかなり厳しいのですが。もう絶望的だろうと思われます。
そして、再び経済が回復する頃には、更に年を重ねていますし、これまで以上に厳しい状況になるのは間違いありません。

これは、一度正社員の道から外れた経験のある人の多くが通る道です。
そうして、ずっと綱渡り状態で働いていかなくてはいけません。
何故なら、働かないと生きていけないから。派遣でも、働く場所がある限り、しがみつくしかないのです。

更に今日の新聞にこんな記事が載っていました。

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正規雇用が僅か1ヶ月で131万人も減ったそうです。
これは、3月と4月の比較なので、5月は更に悪化する事が考えられます。まさに、5月危機の影響が出てくるはずです。

休業者も過去最大(597万人)で、この中から失業者が大量に出るかもしれないとの事です。
一方失業者は、189万人で、今の所は完全失業率が2.6%に留まっているものの、これから上昇する可能性が高く、最悪だと6%台に達する予想だとか。

確かリーマンショックの時も高い失業率でしたが、それでも5%台だったような気がします。と言うことは、やはりリーマン以上なのか。
あれ以上の悪夢が、現実に起ころうとしているのです。
経験者としては、本当に考えただけで恐ろしい。コロナも怖いけど、このご時世、仕事を失う=生きていけなくなるのはもっと怖い😱コロナは、ワクチンや特効薬が見つかれば最小限に食い止めることも可能かもしれないけど、急に仕事がなくなっても、先の保障なんてないのですから(大前春子レベルなら別ですが、現実には有り得ない)。生きている限り、地道に諦めずに探すしかない。

なので少しでも早く、経済が回復する事を祈るしかありません。
あとは第2波以降を最小限に食い止める事です。
もう少し、気を引き締めて行く事が必要ですね。
そして、派遣である以上それなりに覚悟を決めて、でも大丈夫と自分を奮い立たせて、働いていきたいです。