九転十起女和花の気まぐれお仕事日記

前ブログ「九転び十起き」から引き続き、独身アラフィフ非正規社員の仕事にまつわるお話を中心に綴っていきます

同一労働同一賃金

3月もあと僅かです。
ここの所、コロナウイルスの話題ばかりで、なかなか世の中の閉塞感が収まることがありません。

そんな中、来月から「同一労働同一賃金」が開始されます。
これは、派遣法改正により、派遣社員の賃金を正社員並みに揃える=時給UPさせると言うシステムになります。

当事者ながら、イマイチこのシステムをよく把握していなかった私ではありますが、改めてそのシステムを調べてみると、色々な事が見えてきました。

一見、派遣社員にとってはいいシステムのように思えます。
しかし、決してそうではないのが、この同一労働同一賃金であります。

これまで企業は、いかに安く社員を雇用するべきか、そうだ派遣社員を雇用して少しでもコストを減らしておこうと考えてきたと思います。

それが、正社員並みに給与を上げなくてはならなくなる。
そこで、企業の取る選択は3つ。
①給与(時給)を上げる
②直接雇用として雇う
③雇用を打ち切る
となると思うのです。

私は取りあえず、来月から3ヶ月間は①の時給UPで契約して貰えました。しかし、派遣担当者の説明によると、企業側がその時給ではこの先の契約は不可能だとなると、③の可能性も出てくるようです。

②が1番いいように思えますが、直接雇用だと、派遣よりコストをかなり抑えられる可能性が高いようです。
知人の会社は、これを機に派遣社員をほぼ全員パートとして直接雇用にしたそうですが、時給は下がったとの事。交通費は支払われるけど、ボーナスはないそうです。

私はそれでも②を希望してるのですが、なかなかそのようにはなりません。しかも今年の9月に勤務が丸3年を迎えます。それまで果たして派遣で働けるのかも不安ですが、その後どうなるかもとても気になります。

多分、直接雇用になると、時給は減ると思います。
それでも、派遣よりは解雇の可能性は低いですし、色々な面で融通が利くようになりますし、交通費やボーナス(少しだけですが)も出ます。
なので、トータルではそんなに変わらないのかなと言う気がするし、何より安定することが大きいです。派遣だといつ切られるか不安定な要素が多いので。

ちなみに、派遣社員のアンケートによると、今回の同一労働同一賃金による変更は、半数近く行われていない(変わらない)と言う調査が出ていました。
例えば、交通費やボーナスが出る代わりに時給を減らされたとか(つまり、トータルの支給額は変わらない)、呆気なく契約を打ち切られたとかと言うケースが目立つようです。
特に今、コロナウイルスによる経済的不安から派遣切りが増えているようなので、それに便乗してこれから先も、そのような人が増えてくるかもしれませんね。

どうしても、リーマンショック時の事が頭にあるので、楽観視出来ません。あの時も青天の霹靂でした。こんなにいとも簡単に切られるものなのか、と呆気に取られた記憶は、10年以上経った今でも忘れません。

その後職を転々として、やっと辿り着いた今の職場。
出来れば、体力が続く限り働きたい気持ちがあります。
もし契約打ち切りとなったら、また路頭に迷います。多分この先、シフト制の仕事か交代制の仕事、清掃業しか選択がないと思われます。

この先どうなるんだろう??
同一労働同一賃金による影響はどんな形で出てくるのだろう??
不安は尽きませんが、今はとにかく与えられた仕事を真面目にやるだけですね。
だからどうなると言うわけではないけど、時給に見合った働きをしていこうと思ってます。
私は社員の方たち並みにはとても働けませんが、少しでも彼らをサポート出来るようにしたいです。
派遣だからと甘えることのないように、危機感を持って働いていきたいですね。

とにかく今は、コロナウイルスの感染が収まり、通常の生活が出来るように、そして非正規社員の人たちが安心して働けるようになって欲しいですね。