九転十起女和花の気まぐれお仕事日記

前ブログ「九転び十起き」から引き続き、独身アラフィフ非正規社員の仕事にまつわるお話を中心に綴っていきます

フォローする側、される側、我関せずの会社

今週は、割と穏やかに経過したので(相変わらずパソコン💻には苦戦してますけど😅)、ちょうど1ヶ月経過する来週末に改めて書くことにして、今日はタイトルの事について。

かつては「女性の社会進出を応援」もぶつかった壁 本音つづる 「批判覚悟ですが、私は、寿退社や産休や育休をされると困るので、若い女性は正社員として雇用してません」

ある中小企業の女社長さんのtwitterが話題になっていて、そこに書いてあった言葉が掲載されていました。それが上の「」内のものです。

これ、この女性社長だけではなく、恐らく中小企業で働く、若い子持ちママ以外の女性、特に独身女性には痛いほど共感できるのではないのでしょうか。

この問題は、ずーっと蔓延っているものの、なかなか解決されず、モヤモヤが止まらないままになっていますよね。

ひとつ言いたいのは、全ての子持ちママに対して批判しているのではないですし、決して子育てしている働いているママたちを否定しているわけでもありません。ただ現実問題として、しわ寄せは他の女性たちにあるんですよね。

もちろん、その立場を理解しているママたちもちゃんといますし、限られた時間の中で必死に頑張っているママたちも多い。家事や育児だけでも大変なのに、仕事も頑張って、偉いなと思うし、そういうママに対しては、こっちもフォローしてあげたいと思うのが正直な気持ちです。

しかし残念ながら、「フォローされて当たり前」と言うママたちが一定数いて、周りに迷惑をかけていることを顧みず、誰かがフォローしてくれて当たり前、と堂々と権利ばかりを主張する。そのフォローを、皆好き好んでしている訳ではなくて、誰かがやらなくてはならないから、仕方なくやっているのです。残念ながら、それを分かっていない人は、決して少なくないです。

そしてそのフォローは大抵独身女性がやる羽目になります。独身だったら多少の無理は効くだろうと、彼女たちのフォローを無償で頼まれる。会社(社会)ってずるくて、子育て女性のフォローは手厚くするのに、される側のフォローを全くしない。むしろ、別に縛られているものがないからしてもいいでしょ、と思っているフシがあります。

とんでもない。誰が好き好んでやってると思いますか。ほとんどの人が、仕方なくやっていますよ。せめて何らかの形で報われるのならいいけど(例えば、フォロー手当が支給される、とか)、それは全くない。そこが一番の問題なのです。これは、ママ本人よりも、会社側に大きな問題があります。

私はかつて、それでたくさんのフォローをしてきました。でも、こっちがされる事はほぼありません。分かっているけれど、割り切っているつもりだけど、何か、空しくなってくるんですよね。だって、全く報われないんだもの。

最近働いている職場は、割と年齢層が高かった事もあり、小さな子持ちママがいなかったり、今の職場に至っては女性は私だけなので、その心配がありません。仕事を探しているときも、子育て世代が働きやすいとアピールしている会社は、敬遠していました。こういう会社に入ると、確実にフォローすること間違いなしだからです。

そして、絶対にシフト制の会社は選びません。もし入社したら、シフトは子持ちママ優先になって、独身はなかなか思い通りのシフトに入れないという話はよく聞きます。あと、急な変更や交代を頼まれやすいとも。結局どこに行っても損ばかりするんですよね💨

もちろん、独身だけではなく、子供が大きくなった方や、子供のいない既婚者もそのリスクはあります。でも、確率で言えば、独身者が高い気がするんですけどね。これって私の見方が偏っていますか?

なので、この女社長さんの言っている事は、理解できます。例え批判されるような内容だとしてもね。私も、経営する側だったら、若い子はともかく、結婚したばかりで子供を望んでいる女性社員はちょっと考えるかな。子供を持っても働きたいと言う気持ちは、本当に立派だと思うのですが、子供は予想外のアクシデントがつきものです。なので、どうしても思うようには働けなくなります。

そうなると、特に中小企業にとってはかなり痛手になります。ただでさえギリギリで人を回しているのに、産休育休はともかくとして、復帰してからも何かと休みがちになってしまい、結局誰かがフォローしなくてはならない状況になるのですから。

それならば、その心配のない世代(中高年)の女性を是非、正社員として雇ってほしいですね。現実には、その世代の求人、特に正社員に限って言うと、ほとんどないんですけど。あってもブラック臭のする会社だったり、介護系など激務の業界だったりします。

女性の社会進出を推進している割には、子育て世代の女性を受け入れる企業が限られたり、受け入れた企業では、他の社員がそんな女性をフォローするのに疲弊したりと、推進どころか後退しているような気がします。それは、時代は進化しているのに、人の意識(特に中高年の男性)が昭和のままで止まっているから。で、自分たちは一切関わろうとせず、当事者だけで何とかしてねと丸投げ。これってまるで、今の政治と同じです。責任逃れの言い訳のオンパレード。

今の女性、特に子供を育てながら働くママさん社員にとっても、それをフォローする立場の女性社員にとっても、お互いがそれぞれの立場を尊重して、うまく働けるようになるといいなと思っています。

そして会社には、その棲み分けをきちんと行って、一定の人に負担がないようにしてほしいです。まずは会社がそのあたりの事情を把握して貰いたいものです。