九転十起女和花の気まぐれお仕事日記

前ブログ「九転び十起き」から引き続き、独身アラフィフ非正規社員の仕事にまつわるお話を中心に綴っていきます

社会人になって30ウン年

1988年の今日、私は社会人として新たな第一歩を踏みました。
普通なら、新たな門出には期待を抱くものだと思われますが、私の場合はとても悲惨な門出でした。
会社で働く前に、2日間の研修があったのですが、もうこの時点からすでに絶望的で逃げ出したい気分でした。
そして初日。
想像とは違う世界に1人ポンと放り込まれた私は、ただ心細さと不安で、毎日泣きそうになりながら働いていました。

同じ年の同期がおらず、1つ年上の先輩たちの仲間に入れてもらっていたのですが、そこが嫌で嫌で。
別に意地悪とかそんな事はされなかったのですが、明らかに浮いていましたね。

仕事も苦痛でしかなく、当時は毎日重い気持ちで働いていました。
同様に社会人になった友人たちは、皆充実して楽しそうで、それも更に重い気持ちに輪を掛けていました。
幸い彼女たちは、そんな私を邪険にせず、変わらず付き合ってくれたけど、かなり拗らせていたので、本当に感謝。

そんな私でしたが、何とその会社には13年余り働くことになったのですから、分かりません。
何度も他の会社の面接を受けたりとかもしていました。
でも、良くも悪くも慣れるものなんですよね。
当時はその会社しか知らなかったから、そんなものだと、いつの間にか諦めてしまったのかもしれません。

会社の人とは当たり障りのない付き合いをして、深く関わることはありませんでした。
これは今でも変わりませんね。

環境はほとんど変わっていないのに、少しだけ居心地が良くなっていったのは事実です。
無意識のうちに、染まっていったのでしょうね。

今の私のベースは、その頃が基になっています。
今思えば、不満は多々あったけど、それはどこに行っても悩まされたし、そんなものなんだと思うようになりました。

ただ生活するために、最低限の義務として期待しないで働く。
やり甲斐なんて、最初から捨てています。
好きなことを仕事に出来れば言うことはありませんが、それを仕事にすると、純粋に楽しめなくなってしまいそうですし。

そうやって働いていくと、自分の適性が分かってきました。
これまで、長く続いてきたのが、印刷物の検品や梱包作業、そして今やっているピッキング作業。
この2つに関連している仕事は、比較的長く続いています。

これらの共通点は、まず自分のペースで黙々と行える。
そして、体や手先を動かす仕事であること。
私の適性は、この2つなんだと。

いわゆるデスクワークは、私には向きませんでした。何より電話応対が苦痛でしたから。
あと、じっとしていると落ち着かない性分なので。
今でも、事務所に行くと、あの独特の雰囲気にのみ込まれそうになってしまうほど苦手意識があります。

同じような理由で、今推奨されているテレワークも多分向かないと思っています。
家で仕事が出来る気楽さは確かに良いのですが、家では集中できないと言うか仕事を持ち込みたくない。家は本来、仕事から離れて落ち着ける場所ですから。それよりも、会社の中で黙々と働いている方が、気持ちにメリハリがついて良い気がする。
まぁ、私の適性では、テレワークはほぼ可能性薄いんですけどね。

社会人になって数十年経ちますが、全然成長していない部分と、ちょっとは成長したかなという部分と両方あります。
そりゃね、経験だけはそれなりに積んでますから。
それでも、私のようなコミュ障のポンコツ人間だって、何とか頑張って働いていけてます。
何度も何度も失敗しながら、遠回りしながら、ここまで辿り着きました。

今でも決して満足している訳ではありませんし、この先のことを考えると不安になります。
ただ、身の丈に合った働き方は出来ているのかなと思います。

出来ればこの先も、そんな働き方を細々としていきたいです。
まだ10年以上働かないと、目標の貯金額に届かないのですが(一応そこに達したら働くのを辞めようと思っているのですが、まだまだ先)、無理せずコツコツと働き続きたいですね。

そのためにも、体力を維持して、時折メンテナンスしながら、極力ストレスを溜めず、うまく気分転換しながら、生活できるといいなと思っています。